平松愛理×清水信之 有人観客ライブレポート(2020年9月30日)

皆さん、こんにちは。”変態”です。

久しぶりにリファ活以外の音楽の話を書きたいと思います。
かなり長文です(汗)

今回は2020年9月30日に、渋谷・道玄咲にある「eplus LIVING ROOM CAFE & DINING」で行われた、音楽プロデューサー・アレンジャーの清水信之さん主催で行われた、平松愛理さんの有人観客ライブ1回目の公演に参加。そのライブレポートを書きたいと思います。

リファラーのファン層(?)を考えると「平松愛理さんって誰?」という事もあるので、まずは紹介から。

1989年にメジャーデビューした、神戸出身の女性シンガーソングライター。
代表曲は歌詞が個性的なウエディングソング、「部屋とYシャツと私」。レコードセールスは100万枚以上。
(「モンカク」みたいに「部屋Y」と言われています)

バブル時代の「OLの応援歌」として親しまれた楽曲が数多くあります。
(”変態”はそれ程若くない事がバレバレ(汗))

フジテレビのウッチャンナンチャンのバラエティ番組のエンディング曲を聞いていたりしたのですが、本格的にハマったのが小中学校時代の親友に紹介された、93年リリースのベストアルバム「Single is Best」に入っていた、デビュー曲「青春のアルバム」。

当時、新参者の飛行機マニアをやっていた頃に、友人が「空港の展望デッキを舞台にしたラブソングが良いんだよね〜」という事で聞いてみたら、ドンピシャ。スイッチ入っちゃって(笑)

自分が「女性シンガーソングライター」を初めて意識した歌手で、歌詞のストーリー性、言葉遊びの部分、しっとりとしたバラードが良くて。大人のオシャレさみたいな雰囲気が好きなんですよね。

その後、93年7月に大宮ソニックシティで行われた、ライブツアーのファイナルに行きました。
(この時もハマってからライブに行くまでの期間が短い)


さて、平松愛理さんの説明はこの辺にして、主宰している「清水信之って誰よ?」という説明もしておきます。

一言で表すと、80年代から90年代に活躍した音楽プロデューサー・アレンジャー。
竹内まりやさんの「不思議なピーチパイ」で編曲家デビュー。

有名なところでは、中山美穂さんの「色・ホワイトブレンド」、ゴスペラーズの「ミモザ」など。

個人的に好きなのが、渡辺美里さんの楽曲の編曲。
アルバム「Flower bed」のほとんどは清水さんのアレンジ。

そして、平松愛理さんのアレンジも数多くこなし、アルバム「redeem(リディーム)」以降は、ほぼ清水氏のアレンジとなっています。

そんな流れもあり、清水サウンドがお気に入りになり、調べていくと渡辺美里さんは高校の後輩という事がわかり、高校時代の友達に勧められてハマった谷村有美さんに提供している曲も多く(昨年7月に谷村×清水ライブにも行っている)、音楽性に共感する部分がありました。


さて、ここまでなら「女性シンガーソングライター」と「著名なアレンジャー」だけで終わってしまうのですが、94年1月に平松さんと清水さんが結婚する事に。

・・・が、2005年8月に離婚

というお二人の歴史を振り返ってみました。

え?ということは、今回のライブは、

 「別れた夫とのコラボレーション???」

というわけになります。

この組み合わせ、約30年の間待ち望んでいた内容でしたが、絶対ないよな…と思っていて、今年の3月にこのチケット発売の一報を聞いて、

「めちゃくちゃ嬉しいけど、本当やるの?」

みたいなところがありました(汗)

しかし、コロナ騒動で5月GW中のライブが7月1日に延期。
そして、9月30日に変更。

ライブに行かないと言う選択筋もあったのですが、このような「30年間、見てみたかったライブ」と考えると、平日だけどなんとしてでも行きたい!

今回は会社に「言い訳ばっかの報告書(急に歯が痛くなり通院)」を書きました。
なんか、釣りバカ日誌のハマちゃんみたいだなぁ(汗)


ライブレポの前にもう1人の登場人物を紹介。

今回のギタリストは佐橋佳幸さん。こちらはご存知の方も多いかと。

日本を代表するギタリストであり、音楽プロデューサー。
清水さんの高校の後輩。

東京都立松原高校の出身のアーティストが多く、清水・佐橋・渡辺美里…etcという「先輩後輩で仕事回している」と私は言ってます(汗)

佐橋さんは「都立高校の堀越学園版」と言ってましたが(笑)

たまたま2019年に某国家試験会場となった某大学の近くに都立松原高校があったので、表敬訪問してみました。写真はこちら。

また、松たか子さんの旦那さんで(松さんのライブツアーで知り合い結婚)、山下達郎さんや小田和正さんのギターサポートなども行っています。

以前、山下達郎さんのラジオ番組を聴いていたら、竹内まりやさんがゲスト出演するときに使う音源を「ギターは佐橋やらせてオケ作るか」という話を聞いたことも。

小田さんのソロ代表曲「ラブストーリーは突然に」のイントロ部分のギターフレーズも、佐橋の演奏になります。

今回のライブでパーカッションを担当していたのは、山下あすかさん。
かなり小柄の女性ですが、力強いパーカッションが印象的でした。


というわけで、前説はこの辺で終わり。

やっとライブレポスタート。

ライブ会場はそれ程大きくないのと、観客数を制限している事もあって、自分たちが座った咳は、ステージ右側から3mぐらいのところ。

ステージ向かって正面の席はフェイスシールド着用の場所だったのですが、その必要もなく平松さんをみるのにはベストポジション。

しかし、清水氏の位置が完全に死角に入ると言う場所でして(汗)

手が少し見える程度でした。それなのでキーボードを弾いているフレーズが絶対見たい!と思ったら、一番近くにあるモニターを見ておりました。それが残念。

オープニングは「もう笑うしかない」でスタート。

最初の感想は興奮気味。近いよ!近いよ!平松さんと目が合っちゃいましたよ!ぐらい近い。
そして、清水さんが本当にキーボード弾いているよ!!!

当時のアレンジをオリジナルなるべく再現!という話もあって、昔はガンガン聞きすぎて、あのフレーズだよ!30年経っても覚えている、次あれくるよ!状態でした。

MCで平松さんが最初に言っていたのは、8ヶ月ぐらい人前で歌っていない状態で、ステージじゃないと戻らない感覚があるとか。

その感覚は数ヶ月で忘れるものなんだな…という話をしておりました。

コロナ禍でライブができない事は、様々なミュージシャンが感じた、一番辛い部分なんだなと実感しました。

【セットリスト】
1.もう笑うしかない

2.素敵なルネッサンス
(『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』のエンディングテーマ)

3.月のランプ
(『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』のエンディングテーマ)

ウッチャンナンチャンの番組はフジテレビで放送されていたので、平松さんの当時のレーベルがポニーキャニオン(フジ系列)だった事が影響しております。

4.待ってもいいよ
(アルバム「Usa-Bara」に収録)

実はこの曲、全然覚えていなかったのですが、平松さん自ら「アルバム全然売れなかったんだよね〜」と言っていて、私も買わなかった事を覚えています(汗)

5.BLUE MOON(新曲)
外出自粛中の4月8日のスーパームーンを思い浮かべながら書いた新曲で、YouTubeで公開されています。

経験したことのない苦しみの中で生まれた曲で、曲を作る80%、パフォーマンスが20%ぐらいだったと自分は思っていたが、聞いてもらう事が大切で、バランスを取るための時間、やっぱりライブだよね…という話が印象的でした。

6.部屋とYシャツと私
やっぱり編曲がオリジナルと近いだけあって、なんか得した気分でした。

7.Single is Best!?
歌詞の内容を要約すると、
「誰かと一緒にいるだけがベストじゃないよね シングルだって素敵」
と言った感じ。

曲の途中で、清水さんの方をチラッとみる平松さんが面白かったです。

8.マイ セレナーデ
(トヨタ・カローラ セレスCMソング)
手拍子たくさんするライブで盛り上がる曲です。思い切り叩きました。

9.La La,Smile
(ネスカフェCMソング)

10.南町から
阪神淡路大震災の復興を願った曲。
神戸の様々な地名や名所が出てくる。

1部のセットリストは以上です。

このライブは20時からの第2部があり、こちらはネット配信されていました。
2部最後には、平松さんと清水さんの実の娘さん、Haine(初一音)さんとのステージでの初の親子共演コラボがありました。

確か「初一音」と名付けたのは、平松さんの祖母が好きだった「ハイネの詩集」と「初の音」を組み合わせた…と以前聞いた事があります。

1曲は初一音さん作詞・作曲の「MOVE」。

本当は清水さんがアレンジも作ったらしいのですが、今回のライブメンバーとのコラボがいいと言う事で変更されたとか。

そしてラストは「南町から」のコラボバージョンでした。

自粛期間中にYouTubeに公開した、コラボバージョンのリンクを貼っておきます。

最後に。やっぱりライブって良いよな、「今の自分が居るのは、あなたのおかげ」という台詞をスムーズに言う事ができる女性シンガーソングライターだし、清水さん、佐橋さんというサポートメンバーを含めて、自分の30年を楽しく振り返ることのできた時間となりました。

最後まで読んでくれて、ありがとうございます!

タイトルとURLをコピーしました